【あらすじ】
重右衛門話には、火事の場面で『餅は遠火で焼け』という言葉を文字どおりに受け取る話型が伝わっている。火から遠ざけて餅を焼くという指示を徹底することで、主人の意図を逆手に取る笑いが生まれる。
【民話の内容】
江戸で大火が起きたとき、重右衛門は餅を焼いていた。『餅は遠火で焼け』という言葉をそのまま受け取り、火から遠く離して餅を焼こうとする。火事という大きな出来事の中でも、重右衛門は主人の言葉を字義どおりに実行し、結果として主人をやり込める。この『餅は遠火で』型は重右衛門話の代表的な言葉の取り違えの一つとして研究資料でも扱われている。