【あらすじ】
山中で親切にした男が不思議な石を授かるが、石を分け与えた相手に災いが及ぶという天狗伝承。
【民話の内容】
有賀恭一「諏訪の石」に記録された長野県の伝承。横川山には天狗が住み、笛や太鼓の音がするといわれた。藤蔓を採りに山へ入った男は、道案内をしてくれた白髪の老人に弁当を分けた。老人は礼として金銀の混じった石を与え、他の者に分けてはいけないと告げた。しかし男がうっかり知人に分けると、その知人は三日目に死んだという。老人が天狗そのものだったかは要約だけでは断定せず、天狗の住む山に関わる不思議な授与譚として記録する。