重い箱
実際には何もない箱を、重さの違う箱として扱う。身体の変化だけで重量を伝える。
HATAKITI 演劇の教科書
演劇の歴史、演技論、エチュード、練習台本を通して、 「演じるとは何か」を少しずつ学ぶためのページです。
演劇はなぜ生まれたのか。古代から現代まで、演劇が変化してきた流れを学ぶ。
02演技とは何かを考え、スタニスラフスキー、メソッド、マイズナー、ルコックなどの方法を比較しながら学ぶ。
03感情、身体、呼吸、声、視線、相手との関係を実際に使いながら、演技を体験する。
04一人、二人、グループ。実際に身体を動かして試す練習。
05短時間で演じられるオリジナルの短編台本と演習課題。
06高校演劇、学生演劇、小劇場、商業演劇。そして公演を支えるスタッフの仕事。
07照明、音響、舞台監督、美術、制作。役者以外の仕事も実践的に学ぶ。
08演劇の歴史、演技、舞台スタッフなどで出てくる言葉を調べる。
演劇はなぜ生まれ、社会とともにどう変化してきたのでしょうか。まずは第1章「演劇はなぜ生まれたのか」から、演劇の歴史を少しずつたどっていきます。
第1章を読む →| 方法 | 入口になる問い | 主な関心 |
|---|---|---|
| スタニスラフスキー・システム | この人物は、この状況で何をしたい? | 目的・状況・行動・真実性 |
| メソッド演技 | 自分の内側から、この人物をどう感じる? | 感情・記憶・感覚・心理 |
| マイズナー・テクニック | 相手から何を受け、今どう反応した? | 相手・反応・瞬間 |
| ルコック・システム | 身体と空間で、どう表現できる? | 身体・動き・空間・遊び |
※ ここでは各方法を単純な「違い」だけでなく、歴史的背景、基本用語、代表的な練習へと掘り下げていきます。
実際には何もない箱を、重さの違う箱として扱う。身体の変化だけで重量を伝える。
同じ場所にいる二人。それぞれが相手に言えない目的を一つ持って始める。
二人のうち一人だけが重要な事実を知っている。説明せず、行動で伝える。
短編台本 001
A ……遅いな。
B ごめん。
A 何分待ったと思ってる?
B 十五分。
A 違う。三十二分。
B そんなに?
A 時計見てたから。
B ……怒ってる?
A 怒ってない。
B 怒ってるじゃん。
A 怒ってないって。
B じゃあ、なんで来たの?
A ……。
B 何?
A いや。
B 言って。
A 今日は、来ないと思ってた。