【あらすじ】
いんねえのじゅえむどんは、現在の船橋市印内に生まれ、隣村の市川市北方にいた久兵衛の家で作男・奉公人として働いたと伝えられる人物である。奉公先で主人の言葉を独特に受け取り、とっぴな行動や屁理屈で周囲を困らせるところが笑いになる。市川・船橋周辺には、重右衛門の奉公を題材にした多くの話が残っている。
【民話の内容】
印内のじゅえむどんは、北方の久兵衛に奉公したと伝えられる大男の奉公人で、普通の人とは少し違った受け取り方や言い返しをする人物として語られている。主人から仕事を言いつけられると、その言葉を文字どおりに受け取ったり、言葉のすき間をついて屁理屈を返したりするため、仕事の場面がそのまま笑い話になる。たとえば重右衛門話には、奉公の証文の裏を利用して仕事を避ける話や、三年間奉公したあと『三年も使われた』と泣く話などが伝わっている。『いんねえのじゅえむどんの話』は、こうした印内の重右衛門伝承を代表する人物笑話の一つとして、下総地方の昔話集に収録されている。