HATAKITI 演劇の教科書|舞台を作る
音響
声、SE、BGM、空間の音を設計し、俳優の芝居と観客の体験を音で支える仕事。
音響スタッフが扱うもの
マイク
声や音を電気信号に変える入口。種類や設置方法で拾い方が変わります。
ミキサー
複数の音をまとめ、レベルや音質などを調整します。
スピーカー
客席へ音を届ける出口。配置や向きも重要です。
SE・BGM
音楽だけでなく、足音、ドア、環境音なども演出材料になります。
まず覚える音響用語
ゲイン
入力段で信号をどの程度扱うかを調整する考え方。単純な「客席の音量」と同じではありません。
フェーダー
各チャンネルなどのレベルを操作するためのコントロール。
EQ
周波数帯域ごとのバランスを調整し、音色や聞こえ方を整えます。
ハウリング
マイクがスピーカーから出た音を再び拾うなどして、特定周波数が増幅される現象。配置やゲインなど複数の要因を確認します。
音響プランを考える
「音を入れる」こと自体が目的ではありません。観客に何を感じ、何を想像してほしいのかから逆算します。
- 現実音として聞かせる
- 時間・場所を示す
- 心理を補助する
- 場面転換をつなぐ
- あえて無音にする
5分音響エチュード
「待つ」に音をつける
- 俳優が何もせず30秒待つ。
- 時計の音だけを加える。
- 遠くの環境音を加える。
- BGMを加える。
- 最後に全部なくして無音にする。
同じ演技でも、音によって観客が受け取る時間感覚や心理が変わることを確認します。